時空警察捜査一課 PART3
歴史を
疑え
!
あの瞬間
何が
起きていたか
今夜歴史が変わる!
この番組はすべて事実に基づいた
歴史推理ドラマである
2003年12月28日 日本テレビ系放映
(↑時空警察のノベライズ版が出た!PART3のノベライズ化です。)
年末のお楽しみとなったあの番組、今年もまたやってまいりました。
パート2ではピンチに陥りながらもめでたく3億円事件を解決し、存続が決まった時空班。
今回、新メンバー真田達也巡査(姜暢雄)も新たに配属され、新たなる4つの事件に挑む!
忠臣蔵は
デッチあげられた
担当 伊能恭介警部(陣内孝則)
吉良邸に討ち入った赤穂47士のうち、寺坂吉右衛門だけは許されて切腹せず、83歳まで生存したのはなぜか。
赤穂事件の真相。
実は浅野内匠頭長矩が吉良上野介義央(石田太郎)に斬りかかったのは単なる乱心であり、吉良には落ち度がなかった。
しかし、実母・桂昌院への朝廷からの官位贈位を血で汚された将軍綱吉が怒り、一方的に浅野家を処分してしまった。
こんな不公平な裁定では幕府の人気が下がる、と悩んだ側用人・柳沢吉保。
吉良を悪者に仕立て上げて人々の怒りをそらし、赤穂浪士討ち入りでガス抜きをした、というのが真相。
実は幕府や人々に踊らされていただけだったと気付いた大石内蔵助(峰岸徹)は、せめて幕府に一矢むくいたいと、吉良上野介を寺坂に命じて逃がすのであった。
吉良は3年後に死亡、寺坂は天寿を全うしたのであった。
……ううむ、平均的な人に比べてちょっとだけ歴史の知識がある、と思っていた私も、寺坂吉右衛門については記憶に残っていませんでした。
赤穂浪士の墓が46しかないことも。
数年前のNHK大河ドラマ『元禄繚乱』も見ていたし、森繁久弥が吉良上野を演じた忠臣蔵も見ていたのですが。
赤穂事件については、現在でも色々な説があります。
吉良上野は地元では名君だとされております。
忠臣蔵では吉良が悪役のようになっていますが、実は吉良には罪がなかった、という解釈もあり、そういう観点で描かれた小説もあります。
かなり昔、NHKの歴史番組で2週に渡って忠臣蔵を取り上げたことがありました。
赤穂浪士事件の真相について、視聴者の解釈がたくさん寄せられていました。
だから今回の時空警察に限らず、忠臣蔵には多くの解釈があるわけです。
確かこの時の番組は、赤穂浪士が有罪か無罪かという、裁判形式だったように思います。
吉良上野と大石内蔵助(または浅野匠頭)の幽霊が出てきて自分の意見を主張するのです。
2週に渡って行ったアンケートの結果、赤穂浪士の有罪がわずかの差で確定。
一般的な常識を覆す判決に驚いたものです。
今となっては本当にタイムマシンが開発でもされない限り、本当のところは分かりません。
色々な解釈を楽しむことにしましょう。
ただ、浅野匠頭の乱心の原因は何だったのでしょうか。
今回のドラマでも、その辺はっきりしませんでした。
原因もなく突発的な発作が起こって斬りかかったのでしょうか。
政権維持のために怒りの矛先を他のところに向けさせるというのはよくあることです。
有名なのは、ユダヤ民族をスケープゴートにしたナチスの戦略です。
選挙制度もないあの時代でも、幕府は領民の人気取りを考えていたのでしょうか。
メディア時代の現在、選挙が人気投票のようになっている現在。
政府のプロパガンダやマスコミ統制には注意しないといけませんね。
ヒンデンブルク号
爆発は
テロだった
担当 広瀬忠生巡査部長(恵俊彰)
第一次世界大戦に敗北したドイツ国民の心の支えとなったのは、当時最先端技術とされた飛行船であった。
しかし……。
1937年・ヒンデンブルク号爆発事件。
映像も残っていて紹介されていましたが、飛行船が燃えて墜落するという大惨事です。
あれだけものすごく燃えて墜落しているのに、乗客97人のうち42人が無事だったというのが不幸中の幸い。
1912年・タイタニック号沈没事件。
ヒンデンブルク号爆発事件は、空のタイタニック号事件と言われているそうです。
飛行船の旅というのも優雅で絵になる。
いずれ事故を起こす、と分かっている飛行船内での捜査。
時間は限られている!
容疑者は
レオンハルト・アデルト(ナチスに批判的なジャーナリスト)
ヨーゼフ・シュバー(コメディアン。立入り禁止区域に何度も立ち入るなど不審な行動を行う。)
事前に爆破を示唆する怪情報があり、ナチスのフリッツ・エルトマン将校(声:小林清志)が調査のため乗り込んでおります。
ヒロインとしてイレーネ・ドウナーが登場。
脇役としてマーガレット・マザーという、何度も危機一髪の事故を助かったという強運の老婆も登場。
多彩な登場人物が登場!
サスペンス!ミステリー!そしてアッと驚く結末……。
また、舞台装置もいい。
飛行船なんてなじみのない乗り物ですが、これがまた優雅で郷愁を誘います。
これをそのまま2時間のスペシャルドラマ“ヒンデンブルク号殺人事件”にできるのではないか?
私、個人的には今回この話が一番面白かったです。
いっそのこと、『タイタニック』の向こうを張って、『ヒンデンブルク』という映画を作ったらどーでしょーか?
飛行船は軍事時代には向かない。これからは飛行機の時代だ!
……と考えたヒトラーやゲーリング航空大臣。
飛行船を報道陣の前で爆破してドイツの人々にショックを与え、飛行船時代は終わりだ!……ということを思い知らせよう、という意図で起こした自爆テロだった、というのが今回の解釈です。
ヒンデンブルク大統領はヒトラーにとってライバルに当たり、確か失敗に終わったヒトラー暗殺計画にも加わっていた、ということを聞いたことがあります。
飛行船時代とワイマール共和国時代を同時に終わりにする意図があった、とも考えられます。
ただ戦略的に考えればどうでしょうか。
対外的には、わが国は飛行船にこだわっていますよ、と油断させておいて、裏では飛行機開発に勤しむ……という方が有利ではないでしょうか。
大々的に飛行船事故を起こせば外国にも伝わり、外国も飛行船時代から飛行機時代促す結果になることだし。
敵を欺くにはまず味方から、ともいいますね。
ゲーリング司令官の忠実なる部下であったエルトマン大佐は。
ドイツの未来のため、次の戦争に勝つために何のためらいもなく自爆テロを敢行しました。
このような犠牲が必要な未来とは何なんでしょうか。
トップの野望のために部下や国民が犠牲になるような政治体制とは……。
文化的には、戦争に不向きな飛行船を優雅に飛ばしているのがいいのかと。
聖徳太子は
殺された
担当 時澤爽太巡査(石井正則)/真田達也巡査(姜暢雄)
嬉しいことに、掲示板に書き込みがありました。
http://www.startingweb.com/bbs.cgi?job=view&bbsid=3515&mid=216
ご意見ご感想、お待ちしております。
この時代を舞台としたドラマは、あまりないものです。
数年前、NHKが正月特別ドラマとして『聖徳太子』を放映し、今年再放送されていました。
私、前回放映された時に録画して今も持っているのですが、まだ観ておりません。
録画したビデオテープがたくさんあって、どこに何が録画されているのか分からなくなっております。
一体これらのビデオを見る機会はあるのでしょうか。
聖徳太子は隠れキリシタンだった!
側近・秦河勝や生母の影響で、キリスト教(景教)を信仰するに至る。
表面上は仏教を信仰していながらも、本当は景教を信じていた。
そのことが有力者・蘇我馬子に知れ、暗殺されたというのである。
聖徳太子とキリスト教!
確かにこれは驚きました。
説としては、今回一番驚かされた解釈です。
聖徳太子とキリストの共通点、三位一体の仏像の指と鳥居など、証拠らしいものもあります。
聖徳太子に関しては謎が多い人物であり、実は存在しなかった!とか、実は蘇我馬子だった!とか、色々な解釈が存在しており、諸説紛々であります。
そこにまた新しい解釈を持ち込んでくれました。
これも解釈の一つとして、他の解釈と共に楽しんでいきましょう。
(蛇足ですが、実はキリストやモーセは日本に来て亡くなって墓もある、という説も面白いですね。)
今回のドラマでは、聖徳太子の時代の住居や服装がどんな風に描かれているかというのも興味深かったですね。
さすがに畳はなく、板敷きでした。
畳が出てくるのは室町後期から。
NHK大河ドラマ『太平記』でも、板敷きでした。
来年の『義経』でも板敷きでしょう。
一般庶民は竪穴式住居に住んでいたようです。
竪穴式住居とは一般的な時代劇には滅多に出てこない珍しい建築物です。
少ししか出てきませんでしたが、聖徳太子(MAKOTO)の服装は中国風でした。
当時は中国(隋)や、朝鮮からの渡来人の影響が大きかったのでしょう。
東漢駒の服装は、因幡の白ウサギの絵本で若き大国主命が着ているような白い服装でした。
そして蘇我馬子(鶴見辰吾)の服装は、何となく、よく描かれる諸葛孔明の服装によく似ておりました。
あれが一般的な政治家の服装だったのでしょうか。
それにしても、聖徳太子の実母がキリスト教に帰依したのはなぜか。
「仏教が日本に入ってきてから血なまぐさい争いが絶えない。
キリスト教の愛の力で平和な世の中になってほしかった。」
というような内容でした。
確かに、仏教を許可するかしないかで、仏教派の蘇我氏と神道派の物部氏の間で血なまぐさい争いがありました。
しかし仏教の教えそのものは平和的なものだと思うのですが。
結構キリスト教も過去血なまぐさい争いを起こしております。
現ブッシュ大統領は敬虔なキリスト教徒ということです。
信仰のために犠牲を求めるという宗教とは……。
真珠湾攻撃は
バレていた
担当 山神善一郎警部補(竜雷太)/風間裕子巡査(小池栄子)
ルーズベルト大統領は、真珠湾攻撃を予測していた!
反戦世論を抑えて戦争に参加するため、あえて攻撃を受けたというのである。
しかしアメリカ側が探知したと思っていた太平洋上の日本艦隊の無線は、実は同緯度上の千葉・船橋海軍基地が発したものだった。
本来なら間違った情報だったのだが、偶然その地点に日本艦隊はいたのである。
さらに、日本の軍事力を甘く見ていたルーズベルトは、どうせ奇襲は対したものではないと思っていた。
予想をはるかに上回る被害に絶句するルーズベルト。
山神警部補は、被害の大きさを知らせて奇襲を失敗に終わらせ、戦争を防ごうとする。
風間巡査が時空警察本部に危機を知らせ、急きょ2人は現代に召還される。
その途上、何の誤りか2001年9月11日のニューヨークに不時着する2人。
「そして歴史は動き出す。
そして歴史は繰り返す……」
個人的にはこの話、良かったと思います。
ルーズベルトが真珠湾攻撃を予測していたというのは、現在ではほぼ定説となっております。
911事件についても、確かに色々な謎があります。
しかしこういった問題をテーマにするのは、なかなか難しいことです。
パート2で三億円事件をテーマにした際、利害関係者が上層部にいるということで、妨害を受けるというシーンがありました。
現代につながる事件を扱う際、政治的な問題、歴史観や哲学の違いなど、色々と難しいことがあります。
聖徳太子や忠臣蔵について楽しく語ることができていても、こういった問題になると突然仇敵のようになって論争を始める、ということもあり得ます。
私の個人的な希望としては、この番組は歴史の異説について楽しく語り合うきっかけであってほしいと思います。
あまり微妙な問題をテーマにしない方がいいのではないでしょうか。
ということは、私が捜査希望の下山・三鷹・松川事件や帝銀事件、日航機123便墜落事件や大韓航空機墜落事件も微妙ですね。
あと、ルーズベルトは真珠湾攻撃の被害をどこまで見積もっていたのか、です。
本当に過小評価していたのでしょうか。
もし山神警部補が本当の被害の程度を告げていたとして、その時は戦争を防げたのでしょうか。
何にしても、戦争は勝っても負けても犠牲を伴うものです。
あの戦争は・この戦争は正しい、と言っているうちは戦争はなくなりません。
戦争は不幸なことです。
ナンバーワンのために他の人々が犠牲になるのが、目指すべき未来だったのでしょうか。
オンリーワンの人々が輝ける平和な時代こそ、私たちが想像していた21世紀の未来社会だったのではないでしょうか。
……ということで、時空警察の次の捜査が始まるのであった。
エンディングでやたらアポロ11号の映像が出ていたのが気になったのですが、やはりこれもインチキ臭い……ということなのでしょうか。
次回捜査の予告だとしたら面白い。
テーマ曲の着メロがダウンロードできるそうです。
この曲が着メロだったら気分いいでしょうが、毎月お金がかかるそうだし、会員にならないといけないようだし、そもそも携帯電話の使い方が分からないしで、結局ダウンロードしませんでした。
ともかくドラマは面白いので、ぜひパート4も期待したい。
私が捜査を希望する事件を挙げておきます。
日本古代 邪馬台国はどこにあったのか
江戸時代 東洲斎写楽の正体
1943 フィラデルフィア・エクスペリメントの真相
1947 ロズウェルUFO墜落事件
1969 アポロは本当に月に行ったのか
1984 グリコ・森永事件
1997 ダイアナ妃事故死
趣味を反映して、何だか歴史というより、特命リサーチではないか。
ご意見ご感想お待ちしております。
キャスト
(忠臣蔵はデッチあげられた)
峰岸徹
石田太郎
(聖徳太子は殺された)
MAKOTO
浅野和之
鶴見辰吾
時空警察捜査一課
捜査終了
2004.01.03(土)
この番組はすべて事実に基づいた
歴史推理ドラマである
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時空警察2 - ドラマ詳細データ - ◇テレビドラマデータベース◇
http://www.tvdrama-db.com/drama_info/p/id-36316
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