時空警察捜査一課 PART2
歴史を
疑え
!
あの瞬間
何が
起きていたか
今夜歴史が変わる!
この番組はすべて事実に基づいた
歴史推理ドラマである
2002年12月23日 日本テレビ系放映
(↑時空警察のノベライズ版が出た!PART3のノベライズ化です。)
嬉しいことですね〜。今年もまたあの番組が帰って来ました!
これはぜひともシリーズ化してほしいものです。
前回は5本の短編集でしたが、今回は3本に絞って、じっくりと見せてくれました。
と喜んでいたら……え〜っ、時空班、閉鎖なの?
検挙率の低下が著しく、時空班がリストラ対象に!
北条特命主席管理官(丹波哲郎)は、リストラ回避の為、時空班の面々に検挙率アップの檄を飛ばす!
懐かしい面々に再会……と思っていたら、前回、タイタニック沈没を捜査した霧山マキエ巡査部長(篠原涼子)の代わりに、風間裕子巡査(小池栄子)が登場。
その風間巡査が広瀬忠生巡査部長(恵俊彰)とともに、M・モンローの死の謎に迫る!
マリリン・モンロー 死の真相
モンローの死体を見た警官に尋問した時、
「タイムスリップできるのなら、なぜ、事件の起きる前に行かないんだい」
と聞かれて、
「歴史を変えてはいけないから」
と答えていました。おー、これで疑問が解決した。
モンローがケネディ兄弟と一時付き合っていて、彼らに殺された、という説は、今までに何度か聞いたことがあります。
今回の捜査は、なかなか納得がいくものでした。
次に、前回も日本史の謎に迫った山神善一郎警部補(竜雷太)と時澤爽太巡査(石井正則)が、今度は、徳川家康影武者説に挑む!
徳川家康は二度死ぬ
大阪の陣で真田軍団のため家康は命を失い、関東の大名が影武者となって家康を演じた、というものです。
家康影武者説といえば、隆慶一郎の『影武者 徳川家康』があり、以前、連続ドラマ化されて、観ていました。
このドラマでは確か、関ケ原合戦中に、片岡鶴太郎演じる忍者に暗殺され、影武者が代理を務めた、という筋書きでした。
今回、家康の側に控えていたのが天海僧正。
演じているのは麿赤兒。
以前、NHK大河ドラマ「葵 徳川三代」で、関ケ原合戦の際、島津の殿様を演じていた方だ。
骨のある個性的な顔付きなのでよく覚えていました。
ところで、天海僧正は前回パート1でも登場しています。
しかも捜査に当たったのは、時澤巡査。
前回会ったのは確か家康の死後なので、今回はまだ初対面のはずです。
最後に、伊能恭介警部(陣内孝則)、北条特命主席管理官以下、時空班5人が三億円事件に取り組む!
三億円事件の真相
パート1を含め、今までの作品は、教養番組に少し演出を加えた程度(それでも面白いですよ)でしたが、この作品は、本格的にドラマ仕立てとなっており、時空警察の中で最高の出来ではないでしょうか。
伊能警部、子ども時代の自分に再会!
彼の思い出に残る、優しかった「ゲップの兄ちゃん」は、三億円事件の犯人だったのか!?
当時の家並み・街並みが忠実に再現!
当時の駄菓子屋が、公団住宅が、公園がよみがえる……。
レトロ好みの私にとって、すごく嬉しい演出です。
そういえば、時空班の電話は、昔懐かしい黒電話だった。
三億円事件に関して言えば、よく、犯人は警察組織の有力者の息子であって、父親が息子に自殺させた、という説を聞きます。
今回の捜査でも、その説を紹介し、それは違う、と、別の説をとっていました。
日米安保条約を継続するために公安警察が自作自演したものだ、というものです。
ちょっと無理があるような……。
しかし、裏では何があるか分かったものではない。
説の真偽はともかく、伊能警部が子ども時代の思い出のお兄さんに再会、時空班総出での捜査、そしてタイムエレベーター消滅の危機、と、ストーリー的に非常に面白かった。
ところで、三億円事件の実行犯とされたゲップのお兄ちゃんは、最後に飛び降り自殺することを示唆する映像がありました。
しかし、もしこの仮説が正しいとしたら、お兄さんは自殺を選ばず、金をもらってどこかに高飛びして、その後ひっそりと老後を送った、というのが自然のような気がします。
同じ組織の人間なら口封じする必要もないと思うのですが……。
ゲップのお兄ちゃんがくれたぺコちゃん人形、しかし、大人になった自分と再会したことにより、ぺコちゃん人形はお兄ちゃんの部屋の中に。
事件解決とともに、伊能警部の記憶からぺコちゃん人形の思い出は消える……。
このエピソード、いいですね。SFドラマならではのエピソードです。
ところで、この三億円事件捜査が他の捜査と違うのは、現在と直接つながっている点です。
伊能警部も、幼い頃の自分や、若い頃の北条特命主席管理官と出会います。
下手に動けば、歴史を変えてしまう恐れがあります。
実際、北条主席管理官は、突然、若い頃に伊能警部と会ったという記憶が作られるのです。
そして、捜査する伊能警部を殺そうとした公安警察官は、将来……。
どうやら現在も当時も、警察上層部はこの事件の解決を望んでいないようだ。
時空班は招かれざる客。
現在の上司や同僚もたくさんいる中での捜査。
そして警察上層部は、タイムエレベーターを引き上げ、彼らを過去に置き去りにする道を選ぶ……。
この緊張感の中での捜査というシチュエーションがいい。
これこそSFの醍醐味です。
今後、ぜひ、こういったドラマ性も盛り込んで、もっと長い作品にしてほしいですね。
そうすれば、『ルパンV世』のような人気シリーズとなるのでは?
今後の方向性を占う上で、非常に興味深いエピソードでした。
大活躍が認められ、時空班の存続が決定!
下山・三鷹・松川事件、帝銀事件、グリコ・森永事件など、まだまだ時空班が取り組むべき未解決事件はたくさんある。
いや〜、こうなればぜひ、パート3も放映して、シリーズ化してほしいですね〜。
2002.12.31(大晦日)
時空警察捜査一課
捜査終了
この番組はすべて事実に基づいた
歴史推理ドラマである
★ミ ★ミ ★ミ ★ミ ★ミ ★ミ ★ミ
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時空警察2 - ドラマ詳細データ - ◇テレビドラマデータベース◇
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